
ガイド 鈴木太郎
総借金額が150万円を超える場合、自己破産や個人再生が有力な選択肢になることが多いです。しかし、自己破産や個人再生は信用情報の事故期間が長かったり財産を没収されたりとデメリットが多いことも事実です。この事例のように、借金額が多くても、任意整理で対応できる場合もあります。まずは専門家に相談に行くのが得策です。

斎藤さん(35歳/男性)
【性別】男性
【借入件数】2件
【毎月の返済額】8万円
【借金総額】176万円
【解決方法】任意整理
【減額できた借金額】50万円
A趣味のオ-ドバイの購入費用とそれを使っての長期旅行の為の費用でクレジットカ-ドを使いました。
Q,借金返済に向けてどのような対策をしましたか?
A毎月の返済が転職等で厳しくなってしまい、最初は自己破産を検討しました。
ただ自己破産の場合、勤めている会社からも借入を行っているため会社に連絡が入ったり手紙が届いてしまったりした場合自己破産をすることが会社にバレてしまい、支障が出るので専門家との話し合いを重ねて、金融会社に相談して任意整理することにしました。
最初は任意整理に応じようとしなかった2社でしたが、返済が滞る事よりは元本だけでも回収できた方がましということで任意整理に応じてくれました。
Q,具体的な手順や経緯などを教えてください
A毎月8万円の返済が転職等で厳しくなり、自己破産を検討しました。しかし、当時勤めていた会社からも借入をしており会社にバレることは避けたかったため自己破産は諦めました。
もし会社に自己破産がバレてしまった場合、退職を余儀なくさせられるかもしれなかったからです。選択肢としては任意整理、自己破産、個人再生と選択肢があり司法書士の事務所に相談をしに行きました。
自分で考えた通り、200万円程度ではやめろといわれました。その後、司法書士の先生と三日に一度のペースで二週間ほど話し合いを重ねて、金融会社に相談して任意整理することにしました。結果利息分である50万円を減額することができました。
Q.借金でお困りの方にアドバイスするとしたら、どのようなことをお伝えしたいですか?
A借金が全て免責にできるからと自己破産を選ぶのはまず避けるべきでしょう。金額が500万円以上ということになったら別ですが、利息で借金が増えてしまっている場合は任意整理で対応できる場合が多いです。
個人再生は準備期間が約半年からと長いので、あまりお勧めしません。まず最初は、専門家と任意整理で対応することを考えるべきでしょう。